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【일본 주간신문 문화통신(文化通信) 2023.11.7.】 "견학하는 서점, 책 읽어주는 서점”

작성자책읽어주는아빠|작성시간24.01.22|조회수36 목록 댓글 0

【ソウル通信】33「見学する書店、読み聞かせする書店」で読書推進と売上増の一挙両得

 | ソウル通信書店独立系書店読み聞かせ韓国鶏龍文

2023年11月25日

読書文化に貢献し、大統領賞を受賞

 

書店見学プログラムで絵本の読み聞かせに呼応する子供たちの姿

 

 ある書店の児童書コーナーに集まった子供たちが「なぜ?」を合唱するようにしきりに叫ぶ。この書店店主がよく読み聞かせする絵本『なぜ?』で子供たちの好奇心を刺激する「なぜ?」が繰り返し登場するからだ。それで書店店主には「なぜおじさん」というニックネームがついた。


 韓国の中部地方、大田広域市にある鶏龍文庫(ケリョンムンゴ)の売り場の様子である。大型オフィスビルの地下1階にあるワンフロアの400坪近い中型書店だ。書店のオーナーである李東善(イ・ドンソン)代表(61)は、自分は宇宙人(外界人)だと子供たちに自己紹介する。宇宙人なので人の心の中を覗き見ることができるという冗談に、子供たちは「嘘!」と言いながらも喜ぶ。


 鶏龍文庫は、市内はもちろん、近隣の地方にある幼稚園から小中高校まで、時には老人ホームのお年寄りも書店へ招待する。書店の案内と絵本の読み聞かせに続き、時には文化活動専用スペースでの絵本朗読会(「本を読む魔法使い」というニックネームを持つ女性職員が担当)を実施し、最後に顧客が自分のための本を選択するよう勧める。

 

鶏龍文庫の店内。秋らしく装飾された文化プログラムの特設舞台

 

活動領域は広く、書店の外へ

 

 書店の入り口にあるカフェでも、子供から大人までを相手に絵本の読み聞かせをする。大人たちは、書店店主が自分のために絵本を読んでくれることに対して照れくさいが妙な感動を覚えるようだ。李東善氏は、しおりに筆ペンを使っての名言も書いてくれる。「大人が彼らの子孫と社会に与えることができる最大の贈り物は、子供たちに本を読んであげることです」(アメリカの天文学者、カール・セーガンの言葉)、「書店に近づけることは、1万人の師匠を身近に祀ることと同じだ」(子供の読書教育で有名な韓国の作家、ファンボ・テジョの言葉)などだ。

 

李東善氏が、その場で手書きして顧客にプレゼントするしおり


 彼のこのような活動は店内だけで終わらない。幼稚園や小中高校に行って読み聞かせをする読書特講プログラムを学校などに提案し、希望するところを訪ねる。読み聞かせとともに、なぜ本を読まなければならないのか(読書教育)ということと、読みたい本の選書や即席販売を並行する。学校の図書購入費や体験学習費から本を購入させたり、個人で購入したりすることが、訪問行事の前提条件だ。


 特講プログラムの後には、彼の特技でもあるサッカーを一緒に楽しんでから、参加者全員にアイスを買ってあげる。子供たちがアイスを食べる時に絵本の読み聞かせをすると、この上なく楽しい表情になるという。時には小学校の入学式など公式行事に招請され絵本の読み聞かせ公演を行うこともある。

 

学校を訪れた李東善氏が子供たちにアイスを配って絵本の読み聞かせをする姿。集中度最高という


 学生たちが参加する書店プログラムの運営は効果が大きいという。自ら読みたい本を選ぶことによって、同年代の学生が本を読む文化が形成され、学校図書館の利用率が増え、生徒の集中力と授業態度が改善され、学力増進にも役立つというのが彼の説明だ。


 李東善氏は、2000年から書店見学プログラムに訪れる幼稚園と小中高校生向けの読み聞かせ(15万人以上)を始め、05年からは保育園、保健所、産後ケアセンター、老人ホーム、地域児童センター、少年院などを訪問する活動(500回以上)などを行い、地域社会の読書文化づくりに邁進してきた。


 また、1998年から書店を経営し、作家のトークおよび文化行事開催(550回以上)、親と教師のための読書教育講師活動、小さな図書館設立運営支援など、読書推進の功労で昨年大統領賞を受賞した。

 

読み聞かせ活動が売上にも好影響

 

 李東善氏は、本だけを売る書店ではなく、地域社会と共に成長し、地域住民に愛される文化空間としての書店を夢見た。あくまでも「本を読む地域社会を作ることが書店人としての役割」という信念に基づいたものだが、結果的にこれは売上にも非常に貢献した。


 鶏龍文庫を象徴する書店見学プログラムを99年に開始し、現在までの23年間、週末と夜間を含めほぼ毎日のように実施し、約6000回の開催実績を記録した。このイベントは、書店のマーケティング・プログラムだけでは終わらなかった。書店の売り場案内や絵本の読み聞かせなどの活動を通じて、参加者たちが本と本のある文化空間について興味を感じ、読書欲を刺激する活動であるからだ。


 昨年の売上高は32億ウォン(約3億2000万円)の規模で、個人購買額の30%近くが見学プログラムから生み出されている。また、縁を結んだ学校などへの納品や注文を含めれば「絵本の読み聞かせ書店」であるために得られた売上額が半分近くと推定される。ほかの書店では簡単に真似できないモデルだ。


 それであっても、書店経営に心配がないわけではない。近くにあった忠清南道庁舎がほかのところに移転し、住民たちが周辺の新都市に移るなど、元都心の商圏が大幅に縮まった。その上、チェーン書店が参入し、売上が分散した。以前に比べて営業環境は悪化したのだ。しかし、依然として持続可能な書店を夢見る原点は「絵本の読み聞かせ書店」にある。鶏龍文庫の社会的評判と「書店人としてのやりがい」はここから生み出されるのである。

 


白源根(Beak Wonkeun 本と社会研究所代表) 1995年から韓国出版業界のシンクタンク「韓国出版研究所」責任研究員、2015年に「本と社会研究所」を設立し代表に就任。文化体育観光部の定期刊行物諮問委員、出版都市文化財団実行理事、京畿道の地域書店委員長、韓国出版学会の出版政策研究会長、韓国出版文化産業振興院のウェブマガジン「出版N」編集委員、ソウル図書館ネットワーク委員長、韓国文学翻訳院「list-Books from Korea」編集諮問委員、出版評論家、日本出版学会正会員など

 

 

 

 

“견학하는 서점, 책 읽어주는 서점” 독서 진흥과 매출 향상으로 일거양득
【일본 주간신문 문화통신(文化通信) 2023.11.7.】 
 
  서점 매장의 널찍한 어린이책 코너에 모인 아이들이 “왜요?”를 합창하듯 자꾸 외친다. 서점 주인이 자주 읽어주는 그림책 『왜요?』에서 어린이들의 호기심을 자극하는 “왜요?”가 반복해서 등장하기 때문이다. 그래서 서점 주인에게는 “왜요 아저씨”라는 별명이 생겼다. 
   한국의 중부지방 대전광역시에 있는 계룡문고의 매장 모습이다. 시내의 원도심지 대형 오피스빌딩 지하 1층에 400평(실제는 600여 평) 가까운 중대형 서점이다. 이 서점은 대전시를 대표하는 향토 지역서점이자 분야별로 다양한 책을 갖춘 이 지역 최대 규모의 종합서점이다. 서점 주인인 이동선(李東善, 61세) 대표는 본인을 외계인이라고 아이들에게 소개한다. 외계인이기 때문에 사람의 마음속을 들여다볼 수 있다는 농담에 아이들이 “거짓말!”이라면서도 즐거워한다. 재미난 아저씨임에 분명하다.  
  계룡문고는 시내는 물론이고 인근 지방에 있는 유치원부터 초중고등학생까지, 때로는 노인정의 노인들도 서점 매장으로 초대한다. 서점 안내와 그림책 읽어주기에 이어 전용 문화활동 공간에서 빛그림책 낭독회(‘책 읽어주는 마법사’라는 별명을 가진 전담 여직원이 담당)를 실시하고, 마지막으로 자신을 위한 책을 선택하도록 권유한다. 작가 초청 행사나 책 읽어주기는 일상적으로 개최한다. 
  서점 매장 입구쪽에 있는 카페에서는 아이들부터 어른들까지 가리지 않고 그림책을 읽어준다. 어른들도 서점 대표가 자신을 위해 그림책을 읽어주는 것에 대해 쑥스럽지만 묘한 감동을 받는다. 이동선 씨는 책갈피에 붓펜으로 손글씨를 써준다. “어른이 그들 자손과 사회에 줄 수 있는 가장 큰 선물은 아이들에게 책을 읽어주는 것이다”(세계적인 천문학자인 칼 세이건), “서점을 가까이 하는 것은 만 명의 스승을 가까이 모시는 것과 같다”(자녀독서교육으로 유명한 한국 저자인 황보태조)와 같은 명언이다. 
  그의 이러한 활동을 서점 매장에서 끝나지 않는다. 유치원이나 초중고등학교로 찾아가서 책을 읽어주는 독서 특강 프로그램을 학교 등에 제안하고 원하는 곳을 찾아간다. 책 읽어주기와 함께 왜 책을 읽어야 하는지(독서교육), 보고 싶은 책 고르기와 판매를 병행한다. 학교의 도서구입비나 체험학습비에서 책을 사도록 하거나, 개인 구매를 하는 것이 방문 행사의 전제 조건이다. 특강 프로그램 후에는 그의 특기인 축구를 함께 즐긴 후 참가자들에게 아이스크림을 사준다. 아이들이 아이스크림을 먹을 때 그림책을 읽어주면 더없이 즐거운 표정이 된다고 한다. 때로는 초등학교 입학식 등 공식 행사에 초청받아 빛그림책 읽어주기를 진행할 때도 있다. 
  학생들이 참여하는 서점 프로그램은 효과가 크다고 한다. 스스로 읽고 싶은 책을 고르면서 책 읽는 또래문화가 형성되고, 학교도서관 이용률이 늘어나며, 학생의 집중력과 수업 태도가 개선되어 학력 증진에도 도움이 된다는 것이 그의 설명이다. 
  이동선 대표는 지난 2000년부터 서점 방문 프로그램에 찾아오는 유치원과 초중고등학생 대상 책 읽어주기(15만 명 이상), 2005년부터는 보육원, 보건소, 산후조리원, 노인정, 요양원, 지역아동센터, 소년원 등을 찾아가는 책 읽어주기(500회 이상) 자원활동을 하며 지역사회의 책 읽는 문화 만들기에 매진했다. 또한 1998년부터 서점을 경영하며 작가 초청 및 문화 행사 개최(550회 이상), 부모와 교사를 위한 독서교육 강사 활동 및 작은도서관 설립 운영 지원 등을 한 독서활동 공로로 지난해 대통령상을 수상했다.         
 이동선 대표의 활동은 단순한 자선활동이 아니다. 그는 책만 파는 서점이 아니라, 지역사회와 함께 성장하고 지역주민에게 사랑받는 문화공간으로서의 서점을 꿈꿨다. 어디까지나 ‘책 읽는 지역사회를 만드는 것이 서점인으로서의 역할’이라는 신념에 기반한 것이지만, 결과적으로 이것은 매출에도 매우 긍정적인 영향을 미쳤다. 지방의 서점으로서는 이른 시기인 1998년부터 현재까지 작가 초청 및 다양한 문화행사를 매주 서점에서 지속적으로 개최하는 이유다. 
  또한 계룡문고를 상징하는 서점 견학 프로그램을 1999년에 시작하여 현재까지 23년간 주말과 야간을 포함해 거의 매일처럼 실시하여 약 6,000회의 프로그램 개최 실적을 기록했다. 이 행사는 단지 서점 마케팅 프로그램으로 끝나지 않는다. 서점 매장 안내와 그림책 읽어주기 등의 활동을 통해 견학자들이 책과 책이 있는 문화공간에 대해 흥미를 느끼고 독서욕을 자극하는 활동이기 때문이다. 나아가 서점 안에서만 하는 행사가 아니라 초중등학교로 찾아가 유명 작가를 초청하여 학교 현장에서 학생들이 작가와 만나도록 지원하는 프로그램도 50회 이상 후원하였다.
  지난해 매출액은 32억 원 규모로, 개인 구매 매출액의 30% 가까이가 견학 프로그램에서 나온다. 또한 인연을 맺은 학교 등으로의 납품이나 주문을 포함하면 ‘책 읽어주는 서점’이기에 가능한 매출액이 절반 가까이로 추정된다. 다른 서점에서는 쉽게 흉내내기 어려운 비즈니스 모델이다. 
  서점 경영에 걱정이 없는 것은 아니다. 근처에 있던 충청남도 청사가 다른 곳으로 이전하고, 주민들이 주변 신도시로 빠져나가는 등 원도심의 상권이 크게 줄었다. 교보문고를 비롯한 체인서점이 들어서며 매출을 나눠가졌다. 이전에 비해 영업 환경이 악화된 것이 사실이다. 그렇지만 여전히 지속 가능한 서점을 꿈꾸게 하는 원동력은 ‘책 읽어주는 서점’에 있다. 계룡문고의 사회적 가치와 ‘서점인으로서의 보람’은 온전히 여기에서 나온다.     
 
 
서점 견학 프로그램에서 그림책 읽어주기에 호응하는 아이들의 모습
 
가을의 계절 감각에 맞게 문화 프로그램 특설 무대가 설치된 계룡문고의 매장 풍경 
 
 
학교로 찾아간 이동선 대표가 아이들에게 아이스크림을 사주고 그림책을 읽어주는 모습. 집중도 최고라고 한다. 
 
 
이동선 대표가 즉석에서 손글씨로 써서 선물하는 책갈피 

 

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