北挽歌- 日野美歌
北挽歌 / 日野美歌 花は朝焼け緑が 近づく別れを告げて泣く ついたばかりのあの船が 今朝は出るよと告げて泣く ああ 私は一人 ああ枕を濡らす 旅の夜明けの寂しさは 北の海にはよく似合う 網を繕う手を止めて 港の女は誰を待つ 荒れる泣き風宥めては 惚れた男の船を待つ ああ 私は一人 ああ便りを綴る 恋の終りの細文字が 北の海にはよく似合う 雪も何時しか降り飽きて 一足遅れの春が来る 言葉少ない唇に 笑みが零れる春が来る ああ 私は一人 ああ恋歌歌う 明日は忘れる面影が 北の海にはよく似合う
다음검색