遠くへ消え去ったのでございます」 捨てに来ました 母の名を 望みの綱の 切れた日に 母子の道も消えました 消えました
心の傷も 哀しみも 知ってもらえる 人もない 三十年の 歳月は 永がすぎましたこの母に この母に 「夢がございました。母の願いがございました。でも すべてが終わりました。悲しい母の願いを岸壁に刻み ながら、私は倅にさよならを告げたのでございます」
夢を刻んで すすり泣く 空しい運命 人の世の 姿を外に春は逝く 春は逝く |
<舞鶴港に引揚者を乗せた興安丸が入ってくる>
岸壁を越えて 作詩 藤田まさと 作曲 平川浪竜 編曲 竹村次郎
(ナレ-ション)歌 菊池章子 |
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