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[[대본 입니다]]流星の絆 最終回

작성자우유식빵~*|작성시간09.01.05|조회수205 목록 댓글 0

流星の絆 最終回
 
『犯人はお前だ!3兄妹の運命は・・・ 涙と感動の最終回!』

「大人になったら犯人捜してさ、
 3人でぶっ殺そうな。」

時効当日。
功一 (二宮和也) は、泰輔 (錦戸亮) と共に戸神邸に潜入するが、
犯人だと確信していた 戸神政行 (柄本明) からレシピノートのコピーを
見せられ混乱する。
政行は14年前の事件の夜、幸博 (寺島進) を訪ねたことは認めたが、
自分が行ったときには、幸博と 塔子 (りょう) はすでに息絶えていたと
言う。

「あの晩、君が目撃したのは、確かに君だ。
 私は、このレシピを受け取るために、君たちの家に行った。
 だけど、これだけははっきり言っておく。
 君たちの両親を殺したのは私じゃない!」
「何だって・・」と功一。
「私が行った時・・君たちのご両親は・・既に殺されていたんだ。」
「・・・」
「よくもそんな嘘を!」と泰輔。
「嘘じゃないんだ。」
「ふざけんなよ!レシピを盗んだことは認めるけど
 殺しは認めねーって。
 そんなの誰が信じるんだよ!」と泰輔。
「盗んだんじゃない、買ったといっただろ?」
「同じことだろ!アリアケの味をパクる為に殺したんだろ!」
「違う!向こうから買ってくれと持ちかけられて、」
「嘘だよ絶対!お母さんがそんなことさせるわけない!」と静奈。
「いや。そうとも限らない。
 事件の当日、借金の返済日で、
 お母さんは金策に走り回っていたんだ。」と萩村刑事。


その日、塔子は静奈の実の父である矢崎(国広富之)に、
金を借りに行っていた。

「それって・・」と泰輔。
「矢崎という男だ。
 君の本当の父親だよ。」と柏原。
「やめてよ・・。」と静奈。
「その日お母さんは、コンビニのコピー機を利用していたという
 目撃証言もある。
 恐らく、それをコピーしていたんじゃないのかな。」と柏原。
「・・・」
「そういえばあの夜・・」と功一。
「うん?何だ?」と柏原。
「母さんちょっと泣いてた。
 テーブルに、ノートと、紙が置いてあった。
 多分悔しかったんだと思う。
 親父が・・自分の味を他人に売り渡す羽目になって。」
「有明さんから連絡があったという話でしたよね。」と柏原。
「はい。
 金が必要になったから、レシピを買ってくれないかって。」と政行。
「いくら?」と柏原。
「50万です。」
「50万・・・」
「料理人としては恥ずべきことだが・・私は、その話に乗った。」

事件当夜
雨の中、公衆電話から電話をする政行。
「戸神です。後片付けしてたら遅くなってしまって。
 お金届きましたか?」
「ああ、届いてるよ。急いで来いよ。
 ノートのコピーはな、・・ちょっと待ってろ。」
気配を感じ、ドアを開ける幸博。
塔子は戸神から届いた現金書留を座布団の下に隠す。
「誰だ?」
玄関に靴を取りに着ていた功一が慌てて靴を隠す。
「うん?何だ、エロ本か?」
「違うよ!」
「早く寝ろ。」
部屋の中の母の様子を伺う功一。塔子は頭を抱え泣いているようだった。
「・・おやすみ。」
「おやすみ。」
ドアを閉め、塔子に語りかける幸博。
「何だよ、辛気臭い顔するなよ。」
「・・ごめん。」
「あーもしもし?裏口から周ってくれ。
 誰にも見られんなよ。」

「言われたとおり私は、裏へ回った。
 そしたら・・ちょうど誰かが中に入るところでした。」
(男の手にはビニール傘)
「誰かって誰だよ。」と功一。
「顔は見えなかった。
 もしかしたら私と同様どこかの料理人が、レシピを、買いに来たの
 かもしれない。
 だとすれば、有明さんに騙されたと・・」
「それで、あなたは外で待っていたんですね。」と萩村。
「30分・・いや、もっとかな。
 そのうち雨は上がって、男が出てきました。」

政行は、男が出ていくのを見送ると、有明家に入っていく。
(男の手に傘はなし)
「ごめんください。戸神です。」
台所は争ったようなあとがあり、
そして部屋には刺殺された塔子と幸博の姿が・・。

「この場にいたらまずい、それしか頭になかった。
 私は、逃げ出そうとした。
 その時・・」

政行はレシピのコピーに気づき・・。

「私は、レシピのコピーを持って裏口から出ました。
 君が目撃したのは、その時だろう。
 私は気が動転していて全く気づかなかった。」
「・・・」
「無実だなんて言うつもりは、ない。
 警察に通報しなかったのも・・保身のためだ。
 私は、どうしても、これが欲しかった!
 このレシピにそって作ったハヤシライスを・・
 戸神亭の、看板メニューとして出したかったんです。」
「その味が、評判になって、戸神亭は・・繁盛したんだね。」と行成。
「私はずっと、後ろめたい気持ちだった。
 君たちのお父さんの・・アリアケの・・呪縛から逃れようと、
 必死だった。」
「それで各店のオーナーには、オリジナルのハヤシライスを
 作らせたんだね。」と行成。
「お前が・・あの味を復刻したいと行ったときも・・」
「一旦は認めたが、いきなり変更させられた。」
「怖かったんだ。過去の不正が、暴かれるような気がして。」
「やめてお父さん・・」と貴美子。

功一たちに向かって土下座する政行。
「君たちには・・辛い思いをさせてしまった。 
 自分の・・利益のために真実を・・隠し続けてきた。
 本当に申し訳ない。」
「・・・」
「よくも・・よくもそんな作り話!」泰輔が掴みかかる。
「やめろ泰輔!泰輔!」功一が泰輔を政行から引き離す。
「信じんのかよ!!
 こんなヤツの話信用するのかよ!」
「信じるわけねーだろ!」
「お兄・・」
「戸神さん!
 そんな話鵜呑みにするほど俺達素直に出来ちゃいないんですよ!
 殺人現場からレシピのコピーだけ持ち去っただなんてそんな都合のいい
 話・・簡単に信用できないんですよ。」
「・・・」功一の迫力に飲み込まれたのか、政行は柏原の方を見る。
「刑事さん。」
「私も、彼らと同意見です。
 それなりに説得力のある話だとは思います。
 しかし14年もあれば、辻褄のあった、作り話をすることは
 難しくはない。
 先ほどの話が真実であると、証明できるものはありますか?」と柏原。
「あります!
 少なくともそれで、私が、犯人でないという証明が出来るでしょう。
 現場には、犯人のものと思われる、ビニール傘が残されていたでしょう?」
「ちょっと待って下さい。
 傘に関しては一般には公表されていないはずです。」と萩村。
「功一、お前が話したのか?」と柏原。
「話す前からこの人知ってましたよ。
 だから俺らはこの人が犯人だって確信したんだ。」
「なぜ、傘の事を?」と萩村。
「・・私の傘だからです。」
「ほら見ろやっぱりテメーが犯人じゃねーか!」と泰輔。
「違う!!
 私は傘を忘れたわけじゃないんだ!!」
「・・・」
「間違えたんです。」
「間違えた?」と静奈。

「お待たせしました。」
政行が何かを持って戻ってくる。
「それは?」
「どうぞ。開けてみてください。」
風呂敷に包まれたものを手袋をした手で開く萩村。
それは、ビニール傘だった。
「私は、傘を忘れなかった。
 ちゃんと持って、アリアケを出たんだ!
 裏口にあったバケツに傘を入れたんです。
 帰る時私は、別の傘を持ってきてしまった。
 そのことに気づいたのは、アリアケをずいぶん離れてからです。
 そして思い出したんです。
 私の前に、アリアケに入った男が、傘を持っていたのに。
 しかし、出ていくときには、傘を持っていなかった。
 忘れたんでしょう。雨が上がっていましたからね。」
タバコを吸い始める柏原。
「灰皿・・」と貴美子。
「いや、結構。
 つまり・・これが犯人の傘っていうわけか。」
「そういうことになりますね。」と萩村。
「こうなる前に、名乗り出るべきだった。しかし出来なかった。
 いずれ警察が来ることは、覚悟していました。
 傘から私の指紋が出るだろうから。」
「警察が来た時、釈明するために、保管していたんですか?」
「だけど来なかった。
 14年間、警察が、私を疑うことはなかった。」
「やっと来たと思ったら、腕時計とか口紅とか缶とか、
 見覚えのないものばかり、出された。」と柏原。
「戸惑いました。
 傘のことを話そうと思っていた矢先に、今度は、息子から、
 DNA鑑定が、どうのとか聞かされて。
 私は、この部分(傘の真ん中)を握っていたんです。
 間違えたと気づいてからは、他の部分は触っていません。
 調べてみれば、柄の部分に、犯人の指紋が残っているはずです!」
傘の柄の部分には、証拠が消えないようビニール袋が巻きつけられている。
政行を睨みつける柏原、そして功一。
「戸神さん、真実を話してくださいと言ったはずです。
 あなたの話には矛盾があります。あなたは嘘をついている!」と萩村。
「・・私の、話のどこに矛盾が?」
「現場に残っていたのがあなたの傘で、これが犯人の傘だと 
 あなたは仰る。
 だとしたら、残っていた傘には、あなたの指紋が付いているはずです。
 我々は、傘を徹底的に調べた。
 しかし、そこから、あなたにたどり着くことはなかった。
 なぜでしょう。」
「私の名前が、挙がってなかったからでしょう。
 有明さんが私との関わりを他の誰にも話さなかった。
 しかし先日、私は、あなた方に指紋を採取されました。
 そんなこと(腕時計に政行の指紋)は私にとっては問題ではなかった。
 時計よりも・・傘が心配でした。ついに指紋が一致してしまうと・・。」
「傘に指紋は残っていません。」と萩村。
「え?」
「柄の部分が、意図的にふき取られていたんです。」
「・・・」
「父が、ふき取ったと言いたいんですか?」と行成。
「その可能性もある。」
「バカな。
 指紋をふき取る余裕があるなら間違えないでしょう!」と行成。
「それが矛盾点です。
 傘を間違えたというのが戸神さんの思い違いなら、
 話の辻褄は合う。
 現場に残された傘は、犯人のもので、
 指紋を消したのも、あなたの前に、アリアケを訪れた、
 犯人だと考えたら。」
「いや・・これは私の傘ではない。
 だから14年間、保管したんです!
 私が持っていた傘は、紐の部分が、マジックテープで留めるタイプで
 先端がプラスチック製でした。
 だがこれはほら、ボタンだ。
 しかも先端が金属製。
 柄の部分の太さも違っていた。
 見比べてもらえばわかります!」

じっと政行の言葉を聞いていた功一は、傘の柄の部分を見つめ、
そしてあることに気づく。
柄の部分に無数の傷が付いていた。

「マジックテープで留めるタイプで、先端がプラスチック製。
 確認します。」と萩村。
「いや、時間がない。
 この傘を持ち帰れば、一発でわかる。」と柏原。
「構いませんか?」
「当然です。
 私もずっと、真実を知りたいと思っていました。」

功一は彼らの会話が耳に入らないほど考え込み・・。

萩村と柏原が帰っていく。
「お兄?」
「・・・」
「どうしたのお兄?」
功一は怒りで震えだし・・。

車に向かう萩村と柏原を功一が呼び止める。
「柏原さん!」
「あ?」
「ちょっと話があるんですけど。」
「功一君、我々は今日中に傘の照合をしないと。」と萩村。
「お前も来るか?」と柏原。
「・・・できれば二人で話したいんですよね。
 お時間取らせませんから。」
「・・・」
「どうしたの?兄貴。」泰輔と静奈も出てきた。
「ああ。お前ら、萩村さんと一緒に横須賀行け。
 いいですよね?」
「・・いいよ。
 傘はお前に任せた。」と柏原。
「はい。」
「行くぞ。」
柏原と功一が歩いていく。

夕暮れの道を少し距離を離して歩いていく二人。

ジョージクルーニーの屋上から夜景を見つめる功一。
「はぁ・・黙ってねーで何とか言えよ。
 おーい、話があるって言うからこんな所までついてきてやったんだぞ。」
「事件が解決したら、引退するって仰っていましたよね。」
「ああ。そのつもりだよ。
 もう思い残すこともねーしな。」
「・・・引退してどうするんですか?」
「どうって・・。寂しいもんだよ。
 家族もいないし、これといった趣味もねーしな。」
「ゴルフは?」
「ゴルフ?
 ・・・ああもうやめたよ。
 腰、痛めたしな。第一あれ、金掛かるんだよ。」
「でもあの頃はやってたでしょう?
 事件が起きた頃。」
「ま、たまにな。
 そんな好きでもなかったよ。」
「いいや。かなり熱心にやっていましたよ。
 暇があればすぐ素振りしてたじゃないっすか。」
「・・・」
「俺見てたんですよ。
 あの夜物置の上から。
 黒い傘でゴルフの素振りしてんのよ。
 傘逆さに持つもんだから、柄の部分が時々地面にコツンコツンって
 当たってましたよ。」
「・・・」
「あんなことしたら、柄の部分に、細かい傷がいっぱい付いちゃう
 でしょうね。
 ・・さっきのビニール傘みたいに。」
「・・何が言いたい。」
「もし、戸神さんの言う通り、傘が入れ替わっていたら、
 犯人が残された傘の指紋をふき取ったのは、
 戸神さんが出ていったあとってことになる。
 だけど、戸神さんが出ていくのを泰輔は見ているんです。
 その時ちょうど俺も家の中に・・。
 戸神さんが家を出て行ったとき、俺たちが帰ってきたんだから、
 誰も傘には近づけないはずだった。
 つまり犯人は・・被害者の子供たちが帰宅してから傘を拭いたんです。
 そんなこと出来る人間は限られてる。」
「・・・警察官なら、可能っていうわけか。」
「・・・」
「それで?」
「こっからは推測です。
 犯人は現場に傘を置いていくというミスを犯した。
 しかも指紋が付いている!
 そこで犯人は考えました。
 事件の第一報が入ったら誰よりも早く現場に駆けつけて
 すぐに指紋を消してしまおうと。」

事件当夜
現場に駆けつけた柏原が、物置の屋根に座り夜空を見上げる功一に
声を掛ける。
「電話をしてきたのは、君かな?」
「・・・」

事件現場を柏原と一緒に見つめる功一。
「君が発見したんだね?」
功一が頷く。
「・・そうか。
 あとはおじさんに任せて、君は2階で待っていなさい。」
柏原は功一を二階に行かせると、傘の柄の部分を手袋で吹き始め・・。

屋上
「被害者の子供たちの目を盗んで犯人は傘の指紋をふき取った!
 そして家の外に出て、他の捜査員が駆けつけるのを待った。
 でもここでもう一つ犯人は大きなミスを犯しました!
 傘でゴルフの練習をしているのを被害者の息子に見られちゃったんですよ。」
「・・・」
「癖になっていたのか、それとも気持ちを落ち着かせるためか、
 とにかく、それがきっかけで14年後に犯行を露呈させるなんて、
 そんなことも知らずに、ただ犯人は素振りをしていた。」
「・・何で、さっき気づいた時に言わなかった?」
「まず自分自身で確かめたかった。
 自分の耳で、真実を聞きたかったんですよ、二人っきりで。」
「・・・」
「だってそれは俺の勘違いだったかもしれないし、
 そうであって欲しいと思ったから! 
 よりによって・・一番親身になってくれた刑事さんを疑うなんて・・
 俺どうかしてんのかなって。」
柏原の携帯が鳴る。
「どうぞ。出てくださいよ。」と功一。
「・・・もしもし。」

「遺留品の傘の特徴が、戸神氏の証言と一致しました。
 預かってきた傘に指紋が残っていれば、それは犯人の指紋です!」と萩村。
「そうか。」
「カシさん、まだ間に合いますよ。
 すぐ鑑識に回します!」
「なあ萩村。一つ頼みがあるんだけどな。」
「カシさんの机の引き出しですか?はい。
 じゃあ後ほど。」

「東京はビルばっかだな。」と柏原。
「・・・」
「やっぱ横須賀の景色が一番だ。
 ・・・ダメだ。普通の事しか言えねーや。」
「・・・あんたが犯人なんだろ?柏原さん。
 俺たちの両親を殺したんだろ?」
「・・・」
「答えろよ!!」
「いつかこういう日が来ると思っていたよ。
 14年前、君たちを車に乗せて、施設に送っていったあの日から。
 いずれはこの子達に、自分は追い詰められる日が来るんだって。」
「はぐらかすなよ。
 何でだよ・・なんで殺したんだよ柏原さん!」
「柏原"さん"って・・。
 ・・簡単だよ。俺が悪い人間だからだ。
 悪くて弱い人間だから・・あんなことをした。」
「・・カッコつけてんじゃないよ。
 俺達がどんだけの思いして生きてきたか、
 あんた知ってんだろうよ。」
「・・」
「大人になったら犯人見つけてぶっ殺そうって、
 それだけ信じて生きてきたんだよ。
 その結果がこれかよ・・。ふざけんなよ。
 何か言えよ!
 何で殺したんだよ。」涙ながらに問い詰める功一。
「・・・金だ。」
「・・・金!?」
「ああ。
 ・・・俺には金が必要だった。」

その頃、萩村は、柏原の引き出しにあった自分宛の手紙を読んでいた。
『報告書
 平成5年11月18日、横須賀で起きた養殖や夫婦殺害事件について
 報告致します。
 私、柏原康孝は有明幸博さん及び妻の有明塔子さんを
 店内にあった包丁で刺し殺害しました。
 動機は有明敏弘さんが賭博で抱えていた借金を
 返すためにかき集めた200万円を奪うためです。』
「嘘・・嘘だろう!!」

屋上
「君の家には、200万という金があった。
 ノミ屋の返済に当てる為に、かき集めたらしい。
 だけど実際には、借金はその倍以上あった。
 困ったお父さんは俺に泣きついてきた。
 刑事だから、ヤクザに顔が利くと思ったらしい。
 ・・俺はお父さんにこう言った。
 その200万を俺に預けてくれ。
 それで、ノミ屋に、返済を待ってくれるよう交渉してやるからって。」
「・・・」
「・・で、その金を受け取りに行ったんだ。
 ちょうど君たちが、星を見にいっている時間だ。」

事件当夜
傘をバケツに入れ、柏原は夫妻のいる部屋の戸をあける。
夫妻はレシピを他人に渡すことで話し合っていた。
塔子は最後まで、レシピを渡す事を反対していたのだ。
「こんばんは。」と柏原。
「どうぞ、入って。」と幸博。

屋上
「約束どおり、俺は200万を預かった。
 そしてこう切り出したんだ。
 この金を、俺に貸してくれないかって。」

事件当夜
「ちょっと待ってよ。それは、話が違うじゃん。」と幸博。
「いや、わかってる。
 この金でノミ屋と交渉するのは簡単だ。
 だけど、借金なんだぞ。
 俺達警察が、ノミ屋を摘発しちまえば、この金はヤツラの手には
 渡らない。」
「ふざけんなよ、冗談じゃねーよ!バカやろう。」
「ちょっとあんた、子供たちが。」
「借金踏み倒した上に、警察に垂れ込めって言うのかよ。
 冗談じゃないよ。そんなことしたらお前、俺が殺されちまうよ!」
「あんたの名前は出さないから。」
「そういう問題じゃねーんだよ、チキショウ。
 ・・返せよ。」
200万を握り締める柏原。
「おい、返せヨ!返せっていうんだよ!」
「すみません。
 どうしても、どうしても金が必要なんです。」
「・・・ははー、あんた最初からそのつもりで。」と幸博。
「そうなんですか!?」と塔子。
「すみません。」
「すみませんじゃねーよ。」
「必ず、必ず返しますから!」
そう言い部屋を出ていこうとする柏原。
「おいおいおい!ちょっと待て!ちょっと!
 返せよちょっと!」
もみ合う二人。

流れ星に歓声を上げる功一と泰輔。

柏原に突き飛ばされた幸博は、包丁を握り締め、柏原に向ける。
「あんた!」
「金・・金を置いてくれよ。頼むから金置いてくれよ!
 な!
 お前置けよ!ぶっ殺されたいのかよ!」
「あんたやめてお願いだから!!
 刑事さんも、言うこと聞いてください!!」
「・・・」
「置いてくれよ・・置いてくれよ・・」
柏原がお膳の上に金を置く。
ほっとして背を向ける幸博に、柏原が飛び掛る。
「な、何だよ!!」

星空を見上げる功一と泰輔。
「すげーきれい!なぁ、しー、見えるか?」
「とっくに寝てるよ。」
二人は静奈のほっぺやおでこを楽しそうに指で突き・・。

包丁を落とした幸博は、お膳の上に置かれた金を掴み取る。
柏原は包丁でその背中を刺し・・。
悲鳴を上げる塔子。苦しそうに倒れていく幸博。
自分が刺した包丁を見つめる柏原。
ハンカチで包丁の柄を包み、包丁を抜き取ると、
柏原は塔子を見つめる。
「子供が・・」
「来ないで!」
「子供が・・息子が・・病気なんです。」
「いや・・来ないで!」
台所に追い詰められた塔子は、鍋を投げつける。
「手術に金が掛かるんです。
 死んじゃうんです!
 治してやりたいんです。
 その手術に、金が!」
部屋に逃げる塔子。
「来ないで!お願い、」
柏原は塔子の腹を刺し・・・

屋上
柏原の話を目を閉じて聞く功一。
「そのまま俺は・・金を奪って、裏口から出た。
 傘の事なんか全く頭になかった。
 急いで署に戻って、やっと思い出したんだ。
 あとは君の、推測どおりだ。」
「・・・許せねー。
 そんな話聞かされて我慢できるかよ!
 金の為に、金なんかの為に親殺されてさ!
 ・・・そんなのやってられねーだろ!」
柏原に掴みかかる功一。
「料理の味盗むために殺された方が全然マシだよ!!
 何だよ金って!
 そんなの誰でも持ってんだろ!?
 俺の親父じゃなくても良かっのかよ!?
 誰でも良かったのかよ!誰でも良くねーんだよ!!
 俺の親父は一人しかいねーんだよ!
 ・・母ちゃんまで殺す事なかったのに。
 親父母ちゃんのこと大好きだったんだぞ!
 ・・・金の為に・・そんなの納得いかねーだろうyほ!!」
柏原が銃を取り出す。驚いて飛びのく功一。
柏原に銃を向けられ、功一はゆっくり後ずさりする。
「もっと早くにこうするべきだったんだ。
 あの晩でも良かった。
 息子が死んだ日でも。
 君たち三人と、ここで喋った夜でも。」
「・・・」
「ごめんな、功一。
 俺みたいな人間になるなよ。」
「・・・」
柏原は銃を自分の喉元に当て・・
「ふざけんな!!」功一が飛び掛る。

萩村の運転するパトカーの後部座席で、柏原の手紙を読む静奈と泰輔。
パトカーが店の前に着いたとき、銃声が一発鳴り響く。
「お兄・・」
「行こう!!」

屋上
倒れた柏原を、震える手で銃を持つ功一が見つめる。
萩村たちが駆けつける。
「兄貴!」
「来るな。」
「功一君!」
「・・俺がやる。
 捕まるのは俺一人で十分だよ。
 そこで見てろ。」
功一が銃を構える。
倒れていた柏原がゆっくりと起き上がる。
「よこせ。
 こんなにつまらない人間でもな、殺せば、人生終わるぞ。
 犯人捜して殺してやるって言っただろ。
 だったら俺が自分でやるよ。」
「カシさん!」
「じゃあ俺がやるよ。
 俺らの人生半分あんたのせいで終わってるんだよ。
 あの日から俺らは死んでんだよ。」と泰輔。
「そんなことはない。
 君達は、これからも助け合って生きていかなくちゃ。」
「あんたなんかに言われたくないよ!
 本当は助けてなんか欲しくないけど、
 一人で生きたいけど、
 それじゃあ辛すぎるから助け合って生きてきたんだよ。
 あんたのせいで助け合ってんだよ!
 ・・なんでそんなこともわかんないの!?」と静奈。
「・・・」
「教えてくれよ。
 息子が死んだあと、俺らに近づいて、何がしたかったんだよ。」と泰輔。
「・・・いたかったんだ。
 俺は君たちと一緒にいたかったんだ。
 それだけだ。」
「・・・」
「あんたさ・・泣いたのかよ。
 息子が死んだ時あんた泣いたのかよ!」と功一。
「・・・」
「俺らの両親殺して金まで奪ってそこまでして守りたかった息子が
 死んだ時あんた泣いたのかよ!!」
「・・・泣いたよ。」
「だったら俺らの気持ちわかるだろうよ!!」
「・・・」
「なあ!
 何であんたなんだよ!
 頑張って生きてきて・・せっかく信用できる大人を見つけたと
 思ったのさ・・。
 なんであんたなんだよ。」
涙をぽろぽろこぼしながら功一が言う。
「・・・功一君。泰輔君。静奈君。
 本当に・・すまないことをした。」
土下座をして謝罪する柏原に、功一は銃を下ろし・・。
涙を堪えようと夜空を見上げる静奈。
「・・・お兄!泰兄!」
二人も空を見上げると、流星がいくつも流れていく。
「しし座流星群。」と静奈。
「ふざけんなよ!何で今なんだよ!」と泰輔。
「ホントだよ。
 やっと見れたのに全然嬉しくない!」と静奈。
「・・俺達っていつもこうだよな。
 ずっと願っていたのに適わなかったことがさ、
 こんな時に適うなんてさ。」
柏原に銃を向ける功一。
「・・・あんたには・・・生きてもらう。」
「・・・」
「生きて、罪償って、
 俺達がこの先どうやって生きていくかを見続けてもらう。
 生きて、遺族が笑ったり泣いたりするのを見てもらう。
 死んで終わりなんて虫が良すぎるよ。
 どんなに辛くても、死ぬより辛くても、
 ただ生きてもらう。
 いいな?」
「・・・」柏原は功一の思いを受け止めたかのように少し微笑む。
功一は銃を投げ捨て・・。
夜流星がいくつも流れていく。

街にニュースが流れる。
『15年前の殺人事件
 時効寸前に逮捕 容疑者は担当の警察官』

ジョージクルーニーに萩村がやってくる。
「連絡遅くなってごめんね。
 裏付け捜査に時間が掛かってて。」
「ご注文は?」とジョージ。
「これ。泰輔君や静奈ちゃんはもう読んでるから。」
萩村が柏原の手紙を渡す。
「ああ、結構です。今更そんなの読んでもね。」と功一。
「お客さんご注文は?」とジョージ。
「まあ、中身は、自分が真犯人だっていう告白と、
 遺族に対しての謝罪だった。
 ずいぶん前に書かれたもので、  
 これが読まれるとき、自分はこの世にもういないって
 書き添えられていたから、遺書もかねてたと思うんだよね。」
「戸神さんから預かった傘からも、あいつの指紋が出たって。」
「全く、信じられない話なんだけど。」
「外しましょうか?ピエロは外しましょうか?」とジョージ。
「あなたへの謝罪もありました。」
「え?」
「三人の子供たちが、道を外すことなく、生きていけるよう
 お願いしますって。」
「そんなの、言われなくてもやってきたっつーの。」
「例の、車上荒らしについても書いてあった。」
「え?」
「これは、最近書き加えられたものなんだけど、
 全て自分がやったって。
 時効間際に、警察の目を、戸神に向けるための
 時間稼ぎだって。」
「・・・」
「これでアリアケ事件解決・・ってことなんだけど。」
「・・・すっきりしないですね。」
「だよな?俺もだよ。」
「ま・・すっきりする日なんか来ないんでしょう。」
「・・・」

公園で話す泰輔と功一。
「で?兄貴どうすんの?」
「どうするって?」
「俺たちの生き方だよ。これから先の。」
「・・もう詐欺はやんねーよ?」
「そんなのわかってる。
 全部終わったら洋食屋やろうとか言ってたじゃん。」
「ああ・・。でも今はちょっと考えられねーな。」
「・・・俺は、自首しようと思う。」
「・・・」
「そうしないと、まずいと思うんだよね。
 ちゃんと罪を償ってから出直さないとさ。」
「泰輔・・」
「柏原だって、俺らの両親殺して奪った金で、幸せになろうとしたけど
 なれなかったわけじゃん。
 言い方悪いけど、やっぱ、人から奪ったかねで幸せになろうなんてさ、
 通用しないんだよ。
 だから自首する。」
「・・・」
「そんな顔すんなよ。大丈夫だよ、まだ若いから。」
「違うよ。」
「何が?」
「今のは可哀想って顔じゃねーよ。
 頼もしいなっつー顔だ。」
「俺が?」
「ああ!
 もう遺族じゃないよお前は。」
嬉しそうに微笑む泰輔。
「だけど、自首するのならお前じゃなくて俺がいい。」
「いいよ!
 兄貴は被害者に顔見られてないんだし、
 俺が一人で全部やったことにするよ。」
「そんなんで俺が納得すると思うか?」
「・・・しねーよな。」
微笑みあう二人。
「・・・問題はしーだ。
 あいつだけは俺達で守ってやらねーと。」
「うん。」

ジョージクルーニー2階
功一のパソコンから似顔絵の画像が消えています。
「参ったな・・詐欺を働くのが、目的だったなんて。」と行成。
「途中で、お父さんのほうにシフトしたから。
 だから、真犯人を見つけることが出来ました。」と功一。
「それについては、乳も、驚いていました。
 しかし、あなた方に対する気持ちは、変わらないそうです。
 くれぐれも、よろしくと。」
戸神の思いに会釈する功一。
「それで・・今日お呼び立てしたのは、静奈のことで。」
「はい。」
「俺達が、自首をすると言ったら、あいつ自分も行くって言うと
 思うんです。
 でもそれは避けたい。」
「はい。」
「・・・説得していただけませんか?」
「・・・僕が!?」
「妹は、あんたが好きなんですよ。心の底からあんたに惚れてる。
 俺らの言うことは聞かなくても、あんたなら。」と泰輔。
「どうかな・・」
「騙すために、偽名を使って近づいてきた女に、
 もう関わりたくない、と思っているかもしれませんが。
 でもそれは、俺が命令したからで、」
「いや、そういう事を言ってるんじゃないんです。
 彼女の事は、今も、好きです。
 ただ・・あなた達のように、強烈な結びつきは・・ない。
 血の繋がらない妹をそんな風に愛せるなんてすごいと思うし、
 僕に、その代わりが、務まるかどうか・・。」
「・・・」
功一と泰輔が真剣な表情で行成を見つめている。
「・・・わかりました。
 やってみましょう!
 ただし、条件があります。」
「条件?」
「あるものを売っていただきたいんです。」

=妄想係長
 高山久信
 年末スペシャル=

「私は高山久信。
 一流商社の係長だ。
 街に溢れるクリスマスムードが私の神経を逆なでする!
 どいつもこいつも地獄に落ちればいい!
 地獄でサービス残業の刑だ!」

喫茶店
「実は、ご投資いただいたドル建て債券ですが、
 ヨーロッパ金融公社が、微妙な状況にありまして。」
汗を拭き吹き説明する銀行員(功一)。
「えーーーっ。そりゃないよ。」と高山。
「申し訳ありません。
 もちろん、損はさせないというお約束でしたので、
 今日、200万円全額、お返ししようと。」
「200万!?
 こいつ勘違いしている!
 私は150万円しか出していない。
 彼女が、50万を自分で出すと言ってきかなかったのだ。」
「高山さん?」
「あ・・はい。確かに。」

街を歩く高山。
「彼女にはカナダ留学の経費として50万円騙し取られている。
 結局、あの女は何者だったのか?
 今となっては知りたくもない。
 私は過去を振り返らない男だ。」
「クリスマスか・・。」
携帯を取り出し、"地味"と登録された番号に掛けてみる。
「地味女のことだ。どうせ空いているに違いない。」
「現在使われておりません。番号をお確かめになって・・」
「・・・地味な事しやがって!」

=妄想係長
 高山久信
 年末スペシャル
 完=

ロッカーに入れた800万を見つめる功一。
「あとはホストと中学の教師か。」
「さすが御曹司だよな。そんな大金気前良く貸してくれるなんてさ。」と泰輔。
「借りたんじゃねーよ。商品の代金だ。」
「そっか。」
「・・ま、いずれは返すけどな。
 あいつだって、本物の方が嬉しいだろ。」

=ダイヤと嘘とやさしいレストラン=
「ようこそ、僕のレストランへ。
 やっと開店に漕ぎつけました。
 お客さんに、我が家のようにくつろいでもらえるよう、
 誠心誠意、おもてなしいたします。
 明日から。」
店に静奈がやって来た。
「いらっしゃいませ。さあ、どうぞ奥へ。」
「・・オープン記念ディナーって・・」
「あなたへの招待状だけは、日付が一日、早くなっているんです。
 正式な開店は、明日なんです。」
「・・・」
「どうしても、あなたと二人で、祝いたかった。」
「私には・・もう用なんて無いと思っていました。」
「あなたはどうですか?
 僕はあなたにとって、一生会わなくても構わない人間ですか?」
「・・・」
「僕は違います。
 あなたが必要です。
 今も、そして将来も。」
「戸神さん・・」
「あなたは僕に嘘をついた。
 身分を偽った。
 でもそのお陰で、これから僕はあなたを、
 有明静奈さんを、ゼロから知る事が出来る。
 むしろ得したと思っています。」
自分の姿を柱で隠す行成。
「こうすれば、誰にも見られない。」
「え?」
「受け取って下さい。」
自分の前に置かれたケースを開けると、
それは、行成に1千万で売りつけようとした指輪だった。
「どうしてこれを・・」
「宝石商の春日井さんから、購入したんです。
 これをあなたにプレゼントするのが、僕の役目だったんでしょう?」
「・・・」泣き出す静奈。
政行は静奈の左手薬指にその指輪をはめる。
「僕も、あなた達と、絆で結ばれていたいんです。」
二人は微笑みあい・・。

=幸福の黄色いポストイット=
演出:サギ(新人)
2010年12月 横須賀
「私の名前はサギ。
 だけど誰も私を名前で呼ばない。
 一度も名乗ってないからね。
 私の大事な人は・・塀の向こう側にいる。
 弟の濡れせんべいには執行猶予が付いた。
 だけど、主犯格のアクセルには、2年の実刑判決が下ったんだ。
 私は、彼の帰りを待っている。」

刑務所の中で手紙を書く功一。
『静奈へ』

そのハガキが有明家に届く。
「それは、彼の出所を知らせるはがきだった。
 嬉しかった。
 宛名が違ったけど。
 妹宛だったけど。
 そんなの構わない!見つけたのは私だ。」

買い物を放り出してハガキを読むサギ。
「アクセル・・」
「何サボってんだよ!マユ無し!帰ってきたら声かけろよ!」と泰輔。
「濡れせんべいは私のことを、マユ無しと呼ぶ。
 悔しい!確かにマユは薄いけど。」
「ちょっとマユ無しさん!これ片栗粉じゃん!!」と静奈。
「ごめんよ、粉なら何でもいいかと思って。」
「マユ無し!小麦粉と片栗粉の区別もつかないのかよ!」と泰輔。
「これじゃ開店に間に合わないよ!」と静奈。
「変えてくるよ!ついでに銀行行ってくる!」

バスを降りる功一。
大きなため息をつき、歩き出す。
『静奈へ
 心配かけて済まなかった。
 黙って警察に出頭したことを、許してくれ。
 戸神さんがアリアケの店を買い取ってくれたことを、
 泰輔から聞きました。
 お兄はあさって出所します。
 もしお兄を受け入れてくれるなら・・入り口に目印を。
 何でもいい。
 ポストイットでも。』
店の前、恐る恐る顔を上げる功一。
店の入り口には千円札がびっしり並べられていて・・。
その目印にうれしそうに微笑む功一だったが、
『おかえり(ハートマーク)』『アクセル』
に首をかしげ・・。

そこへサギが飛び出してきた。
「アクセル!!お帰りアクセル!!」サギが功一に抱きつく。
「お前かよ・・。」

「入って入って。アリアケだよ!」
「お兄・・」
「何だよ兄貴、出てくるなら知らせてくれればいいのに。」
「・・ああ、いや・・。ごめん。」
「お帰りお兄!」
「・・ただいま。」
「ちょっと手伝ってよ。全然このとおりになんないんだよ。」
泰輔がレシピノートを見せる。
「どれどれ?」うれしそうにキッチンに立つ功一。
「あ!バカこれお前、火、強すぎるよ!」
「もう、ほら!しーの言ったとおりじゃん!」
「やっぱりアクセルのハヤシドライスが一番だね!」とサギ。
「うるせーマユなし!」
「お前これ水あめ入れた?」
「え?入れたけど・・」
「入れてないよ、これ、全然違う!コクもない。
 あと何入れた?」
「水と、あと、バター。」
「ね、ローリエ入れた?」と静奈。
「入れた。」
「スパイスは?オールスパイスは?」
「オールスパイス入れた。」
「全部入れたの?」
「全部入れた。」
「どんだけ入れたの?」
「適当に。」
「でもお兄が違うって言ってるよ。」
「全部入れたよ!」
「お酢は?」と功一。
「酢・・・」
「入れてないじゃん!」

『洋食アリアケ』『本日オープン』
店先には、有限会社ジョージと政行から花が届いていた。

客で溢れる店内。
客のグラスに水を注ぐ静奈の薬指には、指輪が光っていた。
そこへ、行成がやってくる。
「あ、いらっしゃい。早かったね。」
「どうも。」功一が会釈する。
「盛況ですね、ご主人!」
「全くだよ、うちに半分回して欲しいよ。」とジョージ。
「ご両親もきっと喜んでいるよ。」と萩村。
「だといいんですけど。」
「ここ座んなよ、俺もう帰るから。」と泰輔。
「バイトの面接なんだって。」と静奈。
「バイトじゃねーよ、派遣だよ。」と泰輔。
「ご注文は?」と功一。
「じゃあ、ご主人・・ハヤシライスを。」
「終わっちゃいましたね。」
「・・・」
功一がいたずらっ子のように微笑み・・。

店には、アリアケ7周年の写真と、アリアケ新装開店の写真が
並べて飾られた。


 

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