ベルギープロサッカー2部リーグの選手だったボスマンさんは…
毎日新聞2026/6/16 東京朝刊有料記事610文字
【日本2-2オランダ】後半、ドリブルを仕掛ける伊東純也選手=ダラス競技場で2026年6月14日、藤井達也撮影
【メキシコ-南アフリカ】試合を観戦するFIFAのジャンニ・インファンティノ会長(左)=メキシコシティー競技場で2026年6月11日、藤井達也撮影
ベルギープロサッカー2部リーグの選手だったボスマンさんは契約期間の満了でフランスへの移籍話を進めた。ところが所属チームが移籍金を求めて破談に。欧州サッカー連盟などを相手取って提訴し勝訴した▲欧州司法裁がプロサッカー選手の「移籍の自由」を認めた1995年の「ボスマン判決」。世界の有力選手が欧州のリーグに集まる契機になったといわれる。サッカービジネスのグローバル化も加速した▲日本も影響を受けた。98年のワールドカップ(W杯)初出場時は代表全員がJリーガーだったが、その後は海外組が増えた。15日早朝に中継された北中米W杯初戦の対オランダ戦では初めて先発全員が海外組だった▲大会前の親善試合で強豪のブラジル、イングランドを破り、「過去最強」の呼び声も高い。国際化の恩恵でもあろう。優勝候補の一角といわれるオランダに粘り強く追いつき、引き分けの勝ち点1でスタートを切った▲一方、国際化に立ちはだかったのがトランプ大統領の米国である。アフリカで最優秀と評価されたソマリア人審判が入国を拒否された。トランプ氏に平和賞を授与し、ご機嫌取りに熱心だった国際サッカー連盟はその判断を受け入れた▲「サッカーは依然、金に支配されている」。暑すぎるといわれた4年前のカタール大会。ボスマン氏は連盟の姿勢を批判した。今大会では入場券に初めてダイナミックプライシング(価格変動制)が導入されたそうだ。その傾向が一段と強まったような印象である。
