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결착을 보기 어려운 AI시대의 전쟁

작성자청소부|작성시간26.06.18|조회수6 목록 댓글 0

発言

 

決着しにくいAI時代の戦争=佐藤丙午・拓殖大国際学部教授

毎日新聞2026/6/18 東京朝刊有料記事1310文字

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佐藤丙午氏=本人提供

 ウクライナからイランへと続いた戦争では、人工知能(AI)が戦争において多用された。そこでは軍事情報の収集や分析から、標的の特定に至るまで、さまざまな使用方法が見られた。そのトレンドを見ると、AIの軍事利用の機会は今後更に拡大していくと予想される。軍事利用の是非に関する議論は過去のものとなり、使用に関するルール形成について、さまざまな場所で議論が続いている。

 米国やイスラエルの作戦を見る限り、AIの軍事的な活用により、圧倒的な優位を得られるが、そこに幾つかの特徴を発見できた。

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 第一に、標的発見から特定、そして攻撃に至るまでのサイクルが短く、軍事作戦は短時間に終わるが、戦争の決着に至るまでの時間が長期化することだ。軍事的優越を政治的な決断に反映させる決定打は、いまだ明確ではない。そのため戦争を終わらせる選択肢として、核兵器の使用から陸上部隊による占領統治まで、一般的に人気がない手段が並ぶ。結果として自国の優位性を印象づける心理作戦が重視されるかもしれない。

 第二に、攻撃対象の固定目標が早期に枯渇する一方で、移動する部隊や、天然地形を利用して隠された武器弾薬という軍用資源、地下や建物内部など、探知困難な攻撃目標を探す必要性が出てくる。これらのケースでは攻撃目標に近い場所で「待機」し、指令に従って攻撃に移る秘匿性の高い兵器が必要となる。滞空型の無人航空機(ドローン)や自律兵器は、AI利用の結果として求められるだろう。単に指令を待つのではなく、自律的な判断に基づいて攻撃する兵器の必要性は、相手側の防空能力の程度によって決まっていく。

 

 

 

 第三に、特定の個人を標的とする殺害の効率が上がり、戦争がより「身近」になるだろう。AIが処理する各種情報は、標的の政治的立場や社会的地位に加え、攻撃側による敵性診断として、過去の言動、将来の政治的傾向の予測、遺伝という生物学的特徴、性的嗜好(しこう)などにも及ぶと予想される。分析対象は標的の家族にも向けられる。つまり、人間の過去現在未来が可視化され、文字通り、人間が「記号化」される。そうなると、戦争は「見えない敵」と戦うのではなく、「狙った敵」を排除する競争になる。

 このように、相手に先駆けてAIを軍事的に活用すると、先制攻撃をした方が有利になる。戦争が、占領や相手の降伏ではなく、国家のあらゆる場所に分散した「戦場」での勝利を競う争いに転化していくと思われる。この戦争では、遠隔からの攻撃を主要な手段とするため、相手側の防御手段に捕捉されない方策が必要になる。そうなると当面は安価なドローンによる攻撃が必要になっていく。

 

 一方で、このような戦争は決着がつきにくく、味方の人的被害を抑えるため、人間の兵士を置き換え、ロボットによる占領統治を考えるようになるだろう。ただ、それ故に、そこに至る道のりは遠いし、現代の軍事組織はロボット兵士に対する嫌悪感が強いとも聞く。今のうちにAIの軍事利用の進展を止めるか、規制を強めるか、いずれかの必要があるのだ。


 ■人物略歴

佐藤丙午(さとう・へいご)氏

 防衛庁防衛研究所主任研究官などを歴任。拓殖大海外事情研究所所長も務める。

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