何を こんなに 急いだのか 省みるに ここまで 一息に駆けて来たようだ とはいえ まがりなりにも あれやこれや 人生の 旨味を 味わってはきたものの 何かやり残しているような 若さを言うには はばかられる この肌身だが 彼女の澄んだ微笑みを想うたび また 来た道を駆け戻りたくなる 誇れるような人間ではなくとも 素敵に また 生まれ変わりたい 贅沢な暮らしでなくともかまわない 美しさ 漂うところなら 他に望むものもない 生の半ばをとうに過ぎ行きて この身が無事なだけでもありがたいはずが 何だか 物足りず 無性に 来た道を 振り返りたくなる そして 駆け戻って行きたい 北海峡-島津亜矢 作詞 中島光 作曲 原譲二 |